景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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43.1 | 0.1 | 4カ月連続で改善 |
概況
「茨城」の景気DIは前月比0.1ポイント増の43.1となり、4カ月連続で改善した。物価高や価格転嫁等の課題はあるが、「1年先まで受注が埋まっている」「来年まで大型物件の予定が入っている」などの声が聞かれ、景況感の好転に期待が持てるようになっている。さらに、「先行き見通しDI」で「3カ月後」「6カ月後」「1年後」の3指標すべてで前月を上回っていることも好材料にあげられる。しかし、前向きな話題は主に「県南部」に集中しており、景況感の改善が進んでも、県内の地域間で格差が生じる可能性が高いと考えられる。
景気DI
「茨城」の景気DIは前月比0.1ポイント増の43.1となり、小幅ながらも4カ月連続の改善。ゴールデンウィークの大幅な人流増加や、新型コロナウイルスの「5類」移行などがプラス材料になり、県内企業の景況感を上向かせた。一方、物価高に対する警戒感は根強く、わずかな改善幅にとどまらせる要因となった。
規模別DI
「大企業」は前月比2.6ポイント減の42.2となり、3カ月ぶりの悪化。反面、「中小企業」は同0.3ポイント増の43.2になり、4カ月連続で改善。「小規模企業」は同3.9ポイント増の44.8、2カ月ぶりの改善。「中小企業」「小規模企業」の改善に対し「大企業」は海外経済減速等の影響を受け前月を下回った。
業界別DI
『その他』を除く9業界中『運輸・倉庫』『農・林・水産』など5業界が改善。悪化したのは『製造』『不動産』の2業界、『金融』『小売』は横ばい。改善幅が大きかった『運輸・倉庫』は旅客需要の回復や経済の正常化に伴う物流量の増加がプラス材料。悪化した『製造』は原材料、エネルギー高に加え、海外向け受注の鈍化等が足かせ。
先行き見通しDI
「3カ月後」46.8、「6カ月後」47.7、「1年後」47.9となり、3指標すべてで前月を上回った。「原材料高騰の影響で利益が出ない」という意見がありながらも、「受注が増えている、来年分も決まりだした」「県南を中心に設備投資計画が増えている」などの声も散見され、先行きに明るい兆しが見られつつある。