景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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39.5 | 2.2 | 2カ月連続で改善 |
概況
2023年5月の「日胆」の景気DIは、前月比2.2ポイント増の39.5となり、2カ月連続で改善した。全国との格差(日胆-全国)は▲5.9ポイント、『北海道』との格差(日胆-北海道)は▲3.5ポイントで、ともに前月から縮小した。
景気DI
「大企業」は前月比4.1ポイント増の58.3、「中小企業」は同2.1ポイント増の37.1、「中小企業」のうち「小規模企業」は同5.6ポイント増の37.5となり、全ての規模で改善した。一方、規模間格差(大企業-中小企業)は21.2ポイントで前月から2.0ポイント拡大した。
規模別DI
業界別では7業界中5業界が改善した。『小売』が50に達する水準に改善し、『製造』は前月比1.5ポイント増の39.4で3カ月連続の改善。『卸売』は同4.2ポイント増の37.5で3カ月ぶりに改善した。一方、『サービス』は同11.1ポイント減で4カ月ぶりに悪化した。
業界別DI
「3カ月後」43.8(前月40.7)、「6カ月後」43.8(同42.6)、「1年後」45.2(同42.6)となり、全ての指標で改善した。業界別では『小売』と『運輸・倉庫』が全ての指標で50以上の水準を示す。一方、『卸売』は全ての指標で40を下回る見通しとなっている。
先行き見通しDI
「日胆」の景気DIは2カ月連続で改善した。「飲食料品小売」や「自動車・同部品小売」を含む『小売』のDIが11カ月ぶりに50台となる一方で、企業からは「電気料金の値上がりにより景況感は非常に悪い」(化学品製造)といった声も聞かれる。人流回復をはじめ、日胆地域に近接する千歳市にラピダスが進出することへの期待値は高まっているが、足元ではエネルギー価格や人件費の高騰などが下振れ要因となっており、日胆の景況感の改善は緩やかなペースが続くだろう。