レポートTDB景気動向調査2024年4月(九州ブロック・長崎県)

景気DI

前月比

今月の特徴

43.1

▲ 2.5

5カ月連続で悪化

概況

「長崎」の景気DIは前月比2.5ポイント減となり、5カ月連続で悪化した。この間、0.1~0.3ポイントの微減推移であったものが大きく落ち込む結果となった。「2024年問題で残業時間等の規制があり、売上減少も燃料費が高止まりして苦しい」(運輸)など切実な声が聞かれた。他方ではインバウンドなどの観光需要は引き続き好調であり、10月の長崎スタジアムシティの開業効果にも期待する声も聞かれるため、「長崎」の景況感はまだ一進一退が続くとみられる。

景気DI

「長崎」の景気DIは43.1で前月比2.5ポイント減となり、5カ月連続で悪化した。『九州』8県中、7県が悪化したが、本県が最も悪化幅が大きかったため、九州ブロック内順位は前月から順位を2つ下げて7位となった。都道府県別順位は前月の8位から20位となった。

規模別DI

「大企業」は前月比4.6ポイント減の43.9、「中小企業」は同2.3ポイント減の43.0、「中小企業」のうち「小規模企業」は同5.2ポイント減の38.6となった。「中小企業」よりも「大企業」が大きく悪化したため、規模間格差は同2.3ポイント縮小して0.9ポイントとなった。

業界別DI

前月から改善した業界は『製造』の1業界のみであった。悪化した業界は『農・林・水産』『建設』『不動産』『卸売』『小売』『運輸・倉庫』『サービス』の7業界であった。中でも『小売』『運輸・倉庫』が前月から大きく悪化しているのが目立つ。『金融』は横ばいだった。

先行き見通しDI

「3カ月後」45.8(前月46.9、前月比1.1ポイント減)、「6カ月後」46.2(同47.5、同1.3ポイント減)、「1年後」45.9(同47.8、同1.9ポイント減)とすべての指標で前月を下回った。業界別では『農・林・水産』『建設』『不動産』『小売』『運輸・倉庫』の5業界が同様の傾向になった。

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