はじめに
ともに創設から100年以上の歴史を誇り、各界に多数の人材を輩出してきた早稲田大学ならびに慶應義塾大学。主にスポーツの分野において「早慶戦(慶早戦)」という言葉が広く知られるが、経済界においても全国各地に多数の社長を輩出している。
帝国データバンクは、2016年7月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(146万社収録)の中から神奈川県に本社を置く「株式会社」「有限会社」6万1290社のデータを抽出。このうち、社長の出身大学が早稲田大学ならびに慶應義塾大学である1322社について、信用調査報告書ファイル「CCR」(170万社収録)などをもとに、代表者の性別、業歴、年売上高、本社所在地、業種、代表者の年齢、就任経緯について集計・分析した。
「早慶出身社長企業」の実態に関する調査は、今回が初めて。
調査結果
- 早稲田大学出身社長企業が578社、慶應義塾大学出身社長企業が744社を数えた。このうち女性社長は、いずれの大学出身企業においても県内企業全体(7.3%)を大きく下回り2%前後にとどまる
- 業歴別に見ると、慶應義塾大学出身社長企業では業歴50年以上の企業の比率が高く、なかでも「100年以上」の老舗企業が49社、構成比は6.6%と全体(1.1%)の6倍
- 年売上高別に見ると、早稲田大学出身社長企業、慶應義塾大学出身社長企業とも「1億円以上10億円未満」が4割を占めている
- 市区郡別に見ると、いずれの大学出身企業においても横浜市中区が最多。同市港北区が続く
- 業種別に見ると、いずれの大学出身企業においても「サービス業」が4社に1社の割合で最多。業種細分類別に見ると、早稲田大学出身社長企業では「経営コンサルタント業」(25社、構成比4.3%)、慶應義塾大学出身社長企業では「貸事務所業」(38社、同5.1%)がトップ
- 代表者の年齢別に見ると、早稲田大学出身社長企業では「80代以上」が、県内企業全体及び慶應義塾大学出身社長企業を大きく上回る
- 代表者の就任経緯を見ると、早稲田、慶應義塾いずれの大学出身企業においても「同族継承」が最も多く、とくに慶應義塾(279社、構成比48.7%)では半数近くにのぼる
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