はじめに
10月1日に「めぶきフィナンシャルグループ」が誕生した。地元栃木県に拠点を置く最大の金融機関・足利銀行と、茨城県最大の地方銀行・常陽銀行の経営統合という、栃木県経済界にとっては今年最も注目度の高い関心事となった。今後の同グループの様々な施策にも注目が集まる中、弊社が実施している景気動向調査においては、県内企業の景況感は震災直後に匹敵するほどのマインドの低さが続いており、景気の停滞感が鮮明となってきている。そういう意味では、メーンバンクと企業との関係性は極めて重要なファクターになってきていると云えよう。
帝国データバンク宇都宮支店は、2016年10月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」に収録されている企業(146万社)から、栃木県内の企業(2万1908社)がメーンバンクと認識している金融機関について抽出し、集計した。
なお、調査対象は全業種全法人で、個人経営も含む。栃木県内においての同調査は前回2015年12月に続き7回目。
■本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメーンとして取引している実数とは異なる。また、一企業に複数のメーンがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関のみを集計した
調査結果
- 県内各企業がメーンバンクとして認識している金融機関で最も多かったのは足利銀行で、10,339社となり構成比47.2%と、引き続き圧倒的に高い占有率を維持している。
- 2位は栃木銀行で5,239社、構成比23.9%、3位は群馬銀行で868社、構成比4.0%となった。以下、足利小山信金が4位、栃木信金5位と続いている。上位行に順位の変動はなかった。
- 地元2行のみで、構成比の合計は71.1%と前年調査時より拡大傾向を示している。
- 業種別では、全ての業種にて1位・足利銀行、2位・栃木銀行となった。
- 売上規模別では、全ての規模で足利銀行が1位であった。しかし、50億円以上ではみずほ銀行が2位、三菱東京UFJ銀行4位、三井住友銀行5位と、メガバンクが入っている。
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