はじめに
日本銀行のマイナス金利政策により、国内金融機関は貸出金利の低下に伴い利ざやが縮小するなど、依然として金融機関を取り巻く経営環境は厳しい。こうしたなか、千葉県内では千葉銀行、京葉銀行、千葉興業銀行の地元3行が、取引先の拡大と貸付金の増加に注力。9月中間時点の実質業務純益は1行が増益、2行が減益となり、明暗を分けたが、利ざやの縮小には下げ止まりの兆しも出ている。
帝国データバンク千葉支店は、企業概要ファイル「COSMOS2」(全国約147万社収録)から、千葉県内の企業がメーンバンクと認識している金融機関について抽出し、集計した。同調査は、2017年12月に続き、今回で9回目。
■調査対象は、帝国データバンクの企業概要ファイル「COSMOS2」(10月末時点、約147万社)に収録されている千葉県内の約5万社。県内企業がメーンバンクとして認識している金融機関(1行のみ)を抽出、集計・分析した。なお、この数値は融資金額を基にした調査結果ではなく、県内企業への融資シェアを直接的に反映したものではない。
調査結果
- 県内企業がメーンバンクとして認識している金融機関で最も多かったのは、千葉銀行の2万200社で、構成比は39.9%を占めた。2位は京葉銀行で7060社、構成比13.9%、3位は千葉興業銀行で4399社、同8.7%となった。地元3行の構成比の合計は62.5%で、全体の6割を超えている
- 業種別では、各業種において千葉銀行、京葉銀行、千葉興業銀行の3行が、1位から3位を占めている
- 売上規模別では、売上高「100億円以上」を除く全ての規模で千葉銀行、京葉銀行、千葉興業銀行の3行が上位となり、「100億円以上」ではみずほ銀行が2位、三菱UFJ銀行が3位、三井住友銀行が4位にランキングされた
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