レポートTDB景気動向調査2024年12月(北関東ブロック・山梨県)

景気DI

前月比

今月の特徴

45.1

-2.6

4カ月ぶりに悪化

概況

「山梨」の景気DIは4カ月ぶりに悪化した。企業からは、「観光業・製造業は良い」(小売)、「レジャー需要はインバウンドおよび国内ともに好調な状況が継続している」(サービス)などの声が聞かれた。一方、「売上不振の原因である円安・地金高・ダイヤモンドの相場の崩れがつづいている」(卸売)などのマイナスの声も多い。先行きについては、インバウンド消費は堅調であるが、『製造』では、半導体製造装置関連は受注が戻ってきていると聞かれるが、自動車関連はまだ認証不正問題の影響が続いており、50を下回ったままで不透明感が増している。

景気DI

「山梨」の景気DIは前月比2.6ポイント減の45.1となり、4カ月ぶりに悪化した。全国は同0.1ポイント増の44.5となった。「山梨」は全国を0.6ポイント(前月は3.3ポイント)上回り、全国都道府県別順位は前月の4位から12位に下がった。

規模別DI

「大企業」は前月比6.1ポイント増の56.1、「中小企業」は同3.5ポイント減の43.8、「小規模企業」は同3.3ポイント減の40.9だった。「大企業」と「中小企業」との規模間格差は、「大企業」が大きく改善したため、前月より9.6ポイント拡大して12.3ポイント差となった。

業界別DI

前月と比較可能な10業界中、1業界が改善、6業界が悪化、3業界が横ばいとなった。唯一改善した『小売』は、インバウンド消費の拡大やクリスマス、年末商戦などの恩恵により、2カ月ぶりに景気判断の分かれ目となる50以上となった。

先行き見通しDI

「3カ月後」45.2(前月47.1)、「6カ月後」47.0(48.6)、「1年後」48.4(49.4)となった。先に行くほどDIは改善しているが、3指標とも前月を下回っている。『農・林・水産』『金融』『不動産』『サービス』『その他』の5業界は、3指標とも50以上となっている。

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