レポート第9回秋田県内企業のメインバンク実態調査

秋田銀行、シェア5割でトップ ~ 秋田銀行、北都銀行の地元地銀でシェア8割 ~

はじめに

日本銀行のマイナス金利政策による超低金利の長期化が響き、金融機関にとって厳しい経営環境が続いている。加えて、新型コロナウイルスの感染拡大という想定外の事態にも直面し、融資先企業の業績悪化などから与信費用が増加するなど逆風が吹いている。

こうしたなか、今年9月の菅政権誕生以降、金融機関の再編圧力が高まり、生き残り競争が加速している。東北においても昨年の「福島銀行」に続き、今年11月に「仙台銀行」と「きらやか銀行」を傘下に持つ、じもとホールディングスが、「第4のメガバンク構想」を掲げる金融サービス大手SBIホールディングスと資本業務提携を結ぶことを発表。環境変化が加速するなか、長期で安定した資金供給や債権管理、経営支援を通じた成長が期待できる取引企業の確保は、金融機関にとってこれまで以上に重要となってくる。

帝国データバンク秋田支店では、2020年10月末日時点の企業概要データベースCOSMOS2(全国147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)から、秋田県内の企業(約1万1800社)がメインバンクと認識している金融機関について抽出し集計した。

なお、秋田県内における同調査は2020年1月に次いで9回目。

■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有している企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数とは異なる。また、1企業に複数のメインがあるケースでは、当該企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとして集計した

調査結果

  1. 秋田県内の企業約1万1800社のうち、各企業がメインバンクとして認識している金融機関で最も多かったのは、秋田銀行(秋田市)の6166社で、シェア(構成比)は52.40%
  2. 上位5行までを地元金融機関が占めており、秋田銀行、北都銀行(秋田市)の上位2行で全体の約8割、上位5行で約9割を占め、地元金融機関の圧倒的な強さが目立つ
  3. 主要業種別でも全業種で秋田銀行が1位、北都銀行が2位。地元金融機関が「卸売」を除く業種で上位5行を独占
  4. 売上規模別でも秋田銀行、北都銀行がすべての上位2行を独占。売上規模「50億円以上」では県外金融機関が上位に
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