はじめに
円高に関するニュースが連日報道され、為替の動向に注目が集まっている。史上最高値(1 ドル=79 円75 銭)に迫る勢いで円高が進んでおり、企業の経営に及ぼす影響は計り知れない。こうした円高基調のなかで、FX(外国為替証拠金取引)への注目が集まっている。為替相場の高い変動率を背景に、長い取引時間や効率的な資金活用ができるレバレッジなどの利便性の高さから、近年では株式取引に次ぐ人気を集めている。
帝国データバンクでは、2010 年10 月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(134 万社収録)から、FXの専業者を抽出し、収益動向などについて調査・分析を行った。なお、FXを扱う銀行や証券会社などについては今回の対象には入っていない。同様の調査は今回が初めて。
調査結果(要旨)
主要48 社の2009 年度(2009 年4 月~2010 年3 月期決算)収入高総額は1357 億8600 万円となった(前年度比1.3%減)。年収入高50 億円以上の大手では増収となった業者が多い一方で、中堅業者では減収となったところが多く、勝ち組と負け組の二極化傾向が見えはじめている。
20101028_FX(外国為替証拠金取引)業者の経営実態調査.pdf

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