レポートTDB景気動向調査2024年6月(北陸ブロック・概要)

2024/06/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

40.7

▲ 1.6

2カ月連続で悪化

概況

『北陸』の景気DIは前月比1.6ポイント減の40.7と2カ月連続で悪化した。「各企業のIT投資意欲が高まっていると感じる」(富山、サービス)や「全般的に工事の発注が多くなっている」(福井、建設)など業績好調の声は一部の地域や業界に限定され、「中国へ輸出している高級品の需要が低迷している」(福井、卸売)や「コロナ禍による業績縮小に伴う人員不足、物価・原材料価格の高騰」(石川、卸売)などの声が多くを占め、DI値が再び30ポイント台に低下する可能性もある。

景気DI

『北陸』の景気DIは前月比1.6ポイント減の40.7と2カ月連続で悪化した。全国(43.3)も同0.2ポイント減と悪化したものの、格差は2.6ポイントに拡大し、全国を23カ月連続で下回った。ブロック別順位は10ブロック中7位(前月7位)と変化はなかった。

規模別DI

「大企業」(46.7)は前月比0.3ポイント減、「中小企業」(39.3)も同2.0ポイント減とともに悪化した(「中小企業」のうち「小規模企業」[38.4]は同0.2ポイント減)。「大企業」と「中小企業」の規模間格差は7.4ポイントで、前月から1.7ポイント拡大した。

業界別DI

『農・林・水産』のみ改善し、『金融』『建設』『不動産』『製造』『卸売』『小売』『運輸・倉庫』『サービス』『その他』の9業界が悪化した。大半の業界が悪化するなど、2カ月連続で悪化した業界数が改善した業界数を上回った。

先行き見通しDI

「3カ月後」43.2(前月44.5、前月比1.3ポイント減)、「6カ月後」44.2(同45.5、同1.3ポイント減)、「1年後」45.3(同45.9、同0.6ポイント減)と、3指標全てが悪化した。全国との比較では3指標とも全国を下回った。

「北陸ブロック(2024年6月)」の詳細