レポートTDB景気動向調査2024年4月(東北ブロック・青森県)

景気DI

前月比

今月の特徴

41.8

2.1

2カ月連続改善

概況

景気DIは41.8となり、前月(39.7)から2.1ポイント上昇した。都道府県別順位は32位と前月の41位から上昇し、東北6県の中では1番目であった。業界別では判断の分かれ目となる50を『農・林・水産』『不動産』を除く全業界で下回り、時間外労働時間規制の始まった『運輸・倉庫』の落ち込みが大きかった。

景気DI

「大企業」は45.0と前月より4.1ポイント上昇、「中小企業」は41.3と前月より1.8ポイント上昇、「中小企業」のうち「小規模企業」は40.5と前月より4.2ポイント悪化し、規模間格差が拡大した。

規模別DI

『小売』『運輸・倉庫』は前月比で悪化、それ以外は改善したものの、『製造』『卸売』『運輸・倉庫』は40を下回った。『製造』では受注の大幅減少、『卸売』では消費者の節約志向、『運輸・倉庫』では時間外労働時間規制の強化など2024年問題への対応から厳しい声が聞かれた。

業界別DI

「3カ月後」は44.0、「6カ月後」は45.1、「1年後」は45.9となり、先行き指標は現在よりも上向き、各数値とも前月より改善している。物価高騰の終息が見えないとの声がある一方、秋以降の回復に期待する、イベント需要を取込む機会が増えているとの前向きな声も聞かれた。

先行き見通しDI

景気DIは41.8となり、前月(39.7)から2.1ポイント上昇した。また「3カ月後」「6カ月後」「1年後」の数値も各々前月より改善しており、明るい兆しを感じ取っていたり期待する回答が増えている。『建設』全体では前月より2.0ポイント上昇したが、戸建住宅需要は悪化しているとの声があった。住宅建設は景気へのインパクも大きいので気がかりである。今後も少子高齢化、働き手不足、物価高騰が続く見通しであり、景気はしばらく一進一退の展開が続くと思われる。

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