レポートTDB景気動向調査2024年10月(九州ブロック・熊本県)

2024/11/06
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

48.2

1.4

2カ月ぶりに改善

概況

「熊本」の景気DIは前月比1.4ポイント増の48.2と2カ月ぶりに改善した。「TSMCの第2工場建設確定が好材料」(金融)、「マンションやホテルの建設が増えている」(サービス)と明るい話題が引き続きみられる一方で、「金利引き上げによる影響が多少なり懸念」(サービス)と先行きを不安視する声も依然として多い。物価上昇も景気回復の妨げになり、景気DIは景気判断の分かれ目となる50のラインを引き続き下回っている。資材高騰や人手不足による影響も懸念されるため、景気動向は当面一進一退の状態が続くであろう。

景気DI

「熊本」の景気DIは48.2で前月比1.4ポイント増と2カ月ぶりに改善した。一方で『九州』(46.4)は同0.5ポイント減となり、『全国』(44.3)も同0.3ポイント減となった。なお、「熊本」の都道府県別順位は第3位(前月第5位、前年同月第2位)と前月から2ランク上がった。

規模別DI

「大企業」の景気DIは55.0と前月比1.3ポイント増となり、「中小企業」も47.5と同1.3ポイント増となった。規模間格差(大企業-中小企業)に関しても7.5ポイントと変動はなく、15カ月連続で「大企業」が「中小企業」の景気DIを上回る結果となった。

業界別DI

9業界中、『農・林・水産』『金融』『建設』『不動産』『製造』『小売』『運輸・倉庫』『サービス』の8業界が前月から改善した一方で、悪化した業界は『卸売』の1業界のみであった。TSMCの工場進出による波及効果が続いているほか、企業関係者の往来などでインバウンド需要も好調なため、改善した業界が多かった。

先行き見通しDI

先行き見通しDIは「3カ月後」が49.6(前月49.7)、「6カ月後」は50.0(同50.8)、「1年後」は49.9(同50.3)となった。物価の上昇を背景に個人消費の落ち込みが懸念されるほか、金利上昇や不安定な政局に対する懸念から、全ての指標が前月から悪化した。

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