レポートTDB景気動向調査2019年11月(近畿ブロック・京都府)

2019/11/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

40.1

▲ 0.8

3カ月ぶりに悪化

概況

「京都」の景気DIは3カ月ぶりに悪化した。業界別では『建設』『サービス』は前月を上回ったが、『製造』『卸売』『小売』『運輸・倉庫』が悪化した。京都市内を中心にインバウンド需要は堅調であるが、「米中貿易摩擦の影響で設備投資意欲が減退している」(製造)、「仕入価格が高騰している」(卸売)、「消費税増税の反動減が大きい」(卸売、小売)など懸念要素が聞かれ、米中貿易摩擦の影響や消費税増税後の個人消費の落ち込み、原材料高騰や人手不足の慢性化などから不透明感が増しており、更なる悪化が懸念される。

景気DI

「京都」の景気DIは前月比0.8ポイント減の40.1となり3カ月ぶりに悪化した。前年同月比で8.3ポイント減となり、19カ月連続で50を下回った。『全国』(43.6)より3.5ポイント低く19カ月連続で全国を下回った。都道府県別順位は41位と前月(38位)から後退、近畿ブロック内では最下位となった。

規模別DI

「大企業」(44.6、前月比0.3ポイント減)、「中小企業」(39.3、同0.7ポイント減)はともに悪化した。「大企業」と「中小企業」の規模間格差は5.3(前月4.9)と2カ月ぶりに拡大した。

業界別DI

『建設』(57.2、前月比2.5ポイント増)、『サービス』(44.3、同0.7ポイント増)は前月を上回ったが、『製造』(38.0、同0.7ポイント減)、『卸売』(32.8、同2.6ポイント減)、『小売』(30.6、同5.5ポイント減)、『運輸・倉庫』(40.0、同10.0ポイント減)が悪化した。

先行き見通しDI

3カ月後は41.2(前月42.5)、6カ月後は42.7(同44.3)、1年後は42.9(同44.0)と全指標で悪化。『建設』『サービス』は3指標で改善したが、『製造』は全指標で悪化、『卸売』『小売』は2指標で悪化した。「大企業」は2指標、「中小企業」は全指標で悪化した。

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