脱・属国
今年のゴールデンウイーク(以下GW)の期間(4月27日~5月6日)は3連休、4連休と、昨年(2連休、5連休)と曜日周りは違うものの、2007年3月のTDB景気動向調査結果では、小売、サービス、運輸関連の業種の先行き見通しで、GW期間の消費拡大に期待する声が多かった。
5月7日にJALとANAが発表したGW期間中の旅客実績をみると、JALグループの旅客実績は国内線が前年比2.3%増、国際線が同1.0%減、ANAグループは国内線が同4.6%増、国際線が同6.6%増と両グループとも堅調だったようだ。
消費支出の約1割を占めるレジャー関係費に景気回復の後押しを期待する声は多いが、2007年4月のTDB景気動向調査結果の業種別の景気DIを見ると、明暗が分かれた。「飲食店サービス」(48.3)は前月比0.5ポイント増、「娯楽サービス」(43.9)も同3.2ポイント増と改善したが、「旅館・ホテル」(46.4)は同0.8ポイント減と悪化した。
国内では、都心の新丸の内ビルディングや東京ミッドタウンなどの新名所への連日の人出が伝えられたように、安・近・短の日帰り需要の増加や帰省組が牽引したようだ。
GW後半は5月調査の結果を待ってとなるが、この傾向に大きな変化はなさそうだ。
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