レポートTDB景気動向調査2023年5月(北陸ブロック・新潟県)

景気DI

前月比

今月の特徴

41.1

2

2カ月ぶりに改善

概況

「新潟」の景気DIは、前月比2.0ポイント増の41.1と、2カ月ぶりに改善した。県内企業からは「インバウンド需要が拡大傾向にある」(サービス)など明るい声が聞かれた。他方、「巣ごもり需要の反動減がみられる」(製造)といった厳しい意見もある。各種原材料やエネルギー価格の高騰と価格転嫁の難航、恒常的な人手不足のマイナス影響を懸念する企業は多い。実質賃金の低迷を背景とした個人消費の下振れリスクも内包しており、予断を許さない状況が続くとみられる。

景気DI

「新潟」の景気DIは、前月比2.0ポイント増の41.1と、2カ月ぶりに改善した。全国は同0.8ポイント増の45.4で、新潟との格差は縮小した。この結果、「新潟」の全国順位は43位と前月(45位)から順位を上げた。

規模別DI

「大企業」(40.5)は前月比1.5ポイント増と2カ月ぶりに改善、「中小企業」(41.2)も同2.1ポイント増と2カ月ぶりに改善した(「中小企業」のうち「小規模企業」(36.6)は同1.9ポイント増)。この結果、規模間格差について「中小企業」が「大企業」を0.7ポイント上回った。

業界別DI

『その他』を除く9業界のうち、『金融』『建設』『製造』『卸売』『小売』『運輸・倉庫』『サービス』の7業界が改善、『農・林・水産』『不動産』の2業界が悪化した。

先行き見通しDI

「3カ月後」43.3(前月41.4)、「6カ月後」44.9(同43.8)、「1年後」46.5(同44.9)となり、3指標とも改善した。全国との比較では、3指標とも全国を下回った。

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