レポートTDB景気動向調査2021年12月(九州ブロック・熊本県)

2021/12/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

43.5

▲ 1.6

4カ月ぶりに悪化

概況

「熊本」の景気DIは、前月比1.6ポイント減の43.5と4カ月ぶりに悪化した。熊本県内では新型コロナウイルス感染が落ち着き、飲食店や小売店の客足が戻りつつある。しかし、近時において他県で新規感染者数が増加しており、新変異株「オミクロン株」の海外からの流入や年末年始で人の移動が増えたことにより感染「第6波」への懸念が高まっている。「部品、資材等の入手が困難」(製造)、「燃料高騰の影響が大きい」(運輸・倉庫)といった厳しい声が聞かれ、先行きに対する不透明感は依然として強い。

景気DI

「熊本」の景気DIは43.5で前月比1.6ポイント減となり4カ月ぶりに悪化した。一方で『九州』(44.5)は同0.2ポイント増、「全国」(43.9)も同0.8ポイント増となった。なお、「熊本」の都道府県別順位は第28位(前月第6位)となり、順位が22ランク下がった。

規模別DI

「大企業」の景気DIは43.3と前月比3.4ポイント減となり、「中小企業」も43.5と同1.4ポイント減となった。規模間格差(大企業-中小企業)はマイナス0.2ポイントで大企業を中小企業が上回っており、中小企業と比較して大企業の落ち込みが目立っている。

業界別DI

業界別では、前月からの改善は『不動産』『卸売』『運輸・倉庫』の3業界となった一方で、前月から悪化したのが『農・林・水産』『建設』『製造』『小売』『サービス』の5業界と幅広い業界において景況感の悪化がみられた。なお、『金融』は前月から横ばいとなった。

先行き見通しDI

先行き見通しDIは、3カ月後が46.0(前月47.0)、6カ月後は46.9(同46.7)、1年後は46.9(同48.1)となった。6カ月後の指標が前月をわずかに上回ったが、3カ月後と1年後の指標が前月を下回っており、燃料や資材価格の高騰で先行きに対する不安が高まっている様子がうかがえる。

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