レポートTDB景気動向調査2024年4月(北海道 日胆版・概要)

景気DI

前月比

今月の特徴

38.0

▲ 5.3

3カ月ぶりに悪化

概況

2024年4月の「日胆」の景気DIは、前月比5.3ポイント減の38.0となり、3カ月ぶりに悪化した。全国(44.1)との格差(日胆-全国)は▲6.1で前月から5.0ポイント拡大。『北海道』(42.8)との格差(日胆-北海道)は▲4.8で、2カ月ぶりに「日胆」が『北海道』を下回った。

景気DI

「大企業」は前月比9.8ポイント減の44.4、「中小企業」は同4.7ポイント減の37.4、そのうち「小規模企業」は同6.5ポイント減の30.8となり、全ての規模で悪化した。規模間格差(大企業-中小企業)は7.0で、前月から5.1ポイント縮小した。

規模別DI

6業界中4業界が悪化した。『製造』は前月比11.1ポイント減の43.1で3カ月ぶりに悪化し、2カ月ぶりに景気判断の分かれ目となる50を下回った。『卸売』は同4.2ポイント減の35.4で2カ月連続の悪化。一方、『サービス』は同4.2ポイント増の37.5となり、2カ月ぶりに改善した。

業界別DI

「3カ月後」41.2(前月42.9)、「6カ月後」41.2(同43.8)、「1年後」42.1(同42.5)となり、全ての指標で悪化した。業界別では全ての指標で50を上回る水準は見られず、「3カ月後」と「6カ月後」は『建設』が各46.7で、「1年後」は『製造』が45.8で最も高い。

先行き見通しDI

「日胆」の景気DIは3カ月ぶりに悪化した。企業からは「物価高、人材・資材不足による民間投資意欲の抑制」(建設)といった懸念材料があがる。また、「円安、原油価格上昇によるエネルギーコストの上昇」(化学品製造)を先行きの不安要素とする声もあり、「農・林・水産」からは「飼料輸出国で豊作が見込まれ、一時的に配合飼料が値下げされるが、依然円安やパナマ運河の渇水により輸送コストが上昇するため相殺されてしまっている」という状況が聞かれる。複合的な課題を抱える日胆の景況感は、今後も一進一退で推移するとみられる。

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