レポートTDB景気動向調査2020年9月(南関東ブロック・東京都)

景気DI

前月比

今月の特徴

31.9

2.1

4カ月連続で改善

概況

「東京」の景気DIは31.9で、前月比で2.1ポイント改善、6カ月ぶりに30台に回復した。しかし、企業からは「東京五輪開催も不透明で開催決定したとしても新型コロナ禍をカバーし得る景況感が戻ると想定しにくい」(建設)や「クライアントの金払いがどんどん悪くなっている。資金不足というより将来不安が下請けに伝播しているイメージ」(専門サービス)など、先行きの見通しが不透明だとする声が多く聞かれた。

景気DI

「東京」の景気DIは31.9で、前月(29.8)比で2.1ポイント改善した。4カ月連続で改善し、6カ月ぶりに30台に回復した。都道府県別順位は24位で、前年同月(12位)から12ランク後退した。

規模別DI

「大企業」(32.8)は前月比で0.9ポイント改善、「中小企業」(31.6)は同2.5ポイント改善、規模間格差は1.2ポイントと前月より縮小した。また、「小規模企業」(31.7)は同3.0ポイント改善し、企業規模が小さくなるほど改善幅が大きくなった。

業界別DI

全10業界中、『農・林・水産』『小売』を除く8業界が改善した。『小売』(31.1、前月比0.7ポイント減)は2カ月連続の悪化となった。一方、『不動産』(36.3)は3.2ポイント改善、『金融』(35.2)は2.7ポイント改善した。

先行き見通しDI

「3カ月後」(34.6、前月32.3)、「6カ月後」(37.2、同34.2)、「1年後」(41.9、同39.1)のすべてで前月比改善した。また、「3カ月後」より「6カ月後」、「6カ月後」より「1年後」と先行きが長くなるにつれて景況感の改善を見込んでいる。

「南関東ブロック・東京都(2020年9月)」の詳細