レポート山形県内「連続増収増益企業」調査(2017・2018年度決算)

2018年度「連続増収増益企業」、県内に256社 ~ 増収増益企業出現率は「建設業」「村山市」がトップ ~

2019/11/29
注目企業

はじめに

2008年のリーマン・ショックから11年が経過した。当時は倒産件数・負債総額ともに激増し、大型倒産も数多く発生。国内経済においても金融危機が叫ばれたが、近年は、各種の消費刺激策やインバウンド需要の獲得などを追い風に企業業績は徐々に回復。2018年度の業績は、大手を中心におおむね好調に推移した。

しかし最近では、米中貿易摩擦や中国・欧州経済の低迷といった懸念が表面化しているほか、中小企業を中心に人手不足や後継者難といった問題もあり、県内経済は楽観視できない状況が続いている。

帝国データバンク山形支店では、2019年10月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)のなかから、2016年度~2018年度の決算数値が判明した山形県内の約1万960社を対象に、最新2期連続で「増収増益」(赤字企業・変則決算除く)となった企業を抽出・集計・分析した。

■売上高・税引後利益は単体べースで集計

調査結果

  1.   2018年度(2018年4月期~2019 年3月期)決算で2期連続で増収増益を果たした企業数は、256社となった。また、増収増益企業の全体に占める割合(増収増益企業出現率)は2.33%となった。
  2.   業種別にみると、「建設業」が114社でトップ。民間設備投資が堅調に見られたほか災害復旧工事なども多く、細分類で見ても「建設業」が上位を占める結果となった。
  3.   市郡別にみると、企業数で1位は「山形市」(71社)、2位が「鶴岡市」(37社)となった。一方、増収増益企業出現率では1位が「村山市」(6.81%)、2位が「尾花沢市」(4.96%)と全く異なる順位となった。
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