はじめに
アベノミクスによる未曾有の金融緩和政策が続き、昨年1月には企業向けの融資拡大にマイナス金利政策の導入が決定されるなか、確実な資金運用を求める金融機関にとっては、融資開拓に際してのメーンの座の獲得は大きな課題ともいえる。
また、道内においては、今年1月に江差信金と函館信金が合併し、道南うみ街信金が発足したほか、来年1月には札幌信金、北海信金、小樽信金の合併が予定されるなど、金融再編が進むなかで金融機関と企業との関係性はより重要となり、企業側からも、資金調達に際しての条件など金融機関の対応には高い関心が寄せられている。
帝国データバンク札幌支店では、2016年10月末現在の企業概要ファイル「COSMOS2」に登録されている道内企業(7万1392社)がメーンバンクと認識している金融機関について抽出し、集計した。
なお、調査対象は全業種全法人で、個人経営も含む。
■本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメーンとして取引している実数とは異なる。また、一企業に複数のメーンがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関のみを集計した。
調査結果
- 「北洋銀行」が2万4834社(シェア34.79%、前年比+0.11pt)で2009年の調査開始以降、8年連続してトップとなった。社数は7年ぶりに微減となったものの、シェアは2年連続して増加となった。
- 「道銀」は1万748社(シェア15.05%、前年比▲0.02pt)で2位、「帯広信金」は2793社(同3.91%、同+0.01 pt)で3位と続いた。
- 信用金庫では3位の「帯広信金」以下、「旭川信金」「札幌信金」「北見信金」「北海信金」「大地みらい信金」「苫小牧信金」がトップテンに入った。
詳細はPDFをご確認ください

Contact Usお問い合わせ先
担当部署
お問い合わせ先 株式会社帝国データバンク 札幌支店 TEL:011-272-3933 FAX:011-272-3934