レポートTDB景気動向調査2024年4月(北陸ブロック・新潟県)

景気DI

前月比

今月の特徴

39.9

0.6

3カ月連続で改善

概況

「新潟」の景気DIは、前月比0.6ポイント増の39.9と3カ月連続で改善した。今年2月以降、改善傾向が続いているものの、未だ30台の低位にある。業績好調を示す声は、「能登半島地震関連の復旧が見込めるようになってきた」(建設)など一部にとどまり、「物価高による消費者の買い控えがある」(製造)や「加速する円安で輸入品価格が上がり、消費者が離れつつある」(小売)など厳しい声は多い。景気を下押しする外部要因は解消されておらず、景況感は低位推移が続く見込み。

景気DI

「新潟」の景気DIは、前月比0.6ポイント増の39.9と、3カ月連続で改善した。全国47都道府県別の順位は39位と、前月(42位)から3つ上昇した。

規模別DI

「大企業」(39.2)は前月比2.2ポイント増と2カ月ぶりに改善、「中小企業」(40.0)は同0.3ポイント増と3カ月連続で改善した(「中小企業」のうち「小規模企業」[37.0]は同横ばい)。この結果、5カ月連続で「中小企業」が「大企業」を上回った。

業界別DI

『製造』『小売』『運輸・倉庫』の3業界が改善、『農・林・水産』『金融』『建設』『卸売』『サービス』の5業界は悪化した。『不動産』『その他』は横ばいだった。アフターコロナが本格化する観光地の恩恵を受けた飲食料品関連など、『小売』の増加幅が大きかった。

先行き見通しDI

「3カ月後」42.1(前月43.2、前月比1.1ポイント減)、「6カ月後」44.2(同45.6、同1.4ポイント減)、「1年後」44.8(同47.0、同2.2ポイント減)と前月から一転し3指標とも悪化した。全国との比較では、3指標とも全国を下回った。

「北陸ブロック・新潟県(2024年4月)」の詳細