レポート神奈川県「コロナ融資後倒産」動向調査

はじめに

県内の企業倒産は今年度に入って増加傾向が顕著となっている。帝国データバンク横浜支店が2023年8月に実施した調査によるとコロナ融資を受けた企業のうち、「未返済や今後返済開始」と回答した企業は9.4%であった。返済開始を迎える企業が今年4月に最後のピークを迎えるなかで業績回復が遅れている中小・小規模企業にとっては返済が重荷となり、行き詰まるケースや、「あきらめ」による倒産増が懸念される。
帝国データバンク横浜支店は、県内における「コロナ融資後倒産」を集計。倒産件数の推移や業種別などの傾向を分析した。

■コロナ融資後倒産：法的整理（倒産）企業のうち、政府系金融機関および民間金融機関による「実質無利子・無担保融資（コロナ融資、通称：ゼロゼロ融資）」を受けたことが判明した倒産。なお、2024年2月末時点における判明ベースによるもの

調査結果

1. ・  「コロナ融資後倒産」、2023年度は2月迄で26件発生