はじめに
中小企業庁の「中小企業の成長経営の実現に向けた研究会」が6月22日、「中小企業の『100億企業』への成長を目指す」というテーマで中間報告を発表した。域内経済牽引や外需拡大に貢献し、賃上げを可能にする持続的な利益を生み出す、中堅企業クラスに匹敵する売上高100億円規模の企業を創出する―。これは岸田内閣の「骨太の方針」にも盛り込まれ、新たな行動を実行に移す企業や、地域経済を牽引する中堅・中小企業の投資等を力強く支援する。ポストコロナの成長戦略、経済回復や賃上げの主役となる「100億円企業」の実態に注目が集まる。
帝国データバンクでは、保有する企業概要ファイルCOSMOS2(147万社収録)の中から、過去10年間で年売上高が100億円を突破した企業について抽出・分析した。
■100億円企業の定義について(下記3項目全てを満たす企業)
・直近10期(概ね2013年決算以降)で年売上高100億円を突破
・最新期決算でも年売上高100億円超を維持
・10期連続で業績が判明(実質的に設立10年以上)
調査結果
- 過去10年で年売上高100億円を突破した企業は1,823社判明。国内企業全体の0.12%に相当
- 100億円突破企業の年売上高伸び率は、「2-5倍未満」が最多641社(構成比35.2%)。伸び率5倍以上の「飛躍的成長」は312社(同17.1%)
- 飛躍的成長企業を類型化すると、成長産業を捉えた「成長市場型」が最多で127社(同40.7%)、競争力を高めた「独自価値創出型」が99社と続く
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