レポートTDB景気動向調査2025年02月(北陸ブロック・福井県)

2025/03/05
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

40.9

0.3

3カ月ぶりに改善

概況

観光産業を筆頭に多くの業界が閑散期を迎えたうえ、最強寒波の襲来で人流や物流への悪影響が懸念されたが、県内の降雪被害は小さく、経済への悪影響を最小限に抑えたようである。過去の豪雪被害の教訓が自治体の取り組みに活かされたことは言うまでもなく、交通網を筆頭に混乱を抑えたことが景況感の改善につながったといえよう。企業からは「高くても売れる」(飲食料品卸売)、「繁忙期につき需要増」(自動車小売)等の声が聞かれ、人流や物流が上向く年度末を控え、景況感は緩やかに回復するとみる。

景気DI

「福井」の景気DI(40.9)は前月比0.3ポイント増と3カ月ぶりに改善。業界別に見ると『運輸・倉庫』が全業界で最大の上げ幅を記録したほか、『卸売』『小売』の流通業が改善、規模別では中小企業のみが改善し全体を牽引。県別順位は33位(前月34位)。

規模別DI

「大企業」43.5(前月比1.3ポイント減)、 「中小企業」40.3(同0.5ポイント増)、 「小規模企業」40.9(同1.9ポイント減)。大企業は3カ月連続、小規模企業は2カ月連続で悪化。小規模企業が過去1年間で最低値を記録した一方、中小企業のみが改善し前月のDI30台から脱却。

業界別DI

前月と比較可能な8業界中4業界が改善、3業界が悪化。『建設』が全業界最大の下げ幅を示し過去1年間の最低値DI38.2を記録した半面、『運輸・倉庫』が最大の上げ幅を記録。北陸新幹線開業効果と人流回復に伴い『サービス』のみが10カ月連続でDI50台を維持。

先行き見通しDI

「3カ月後」42.0、「6カ月後」42.3、「1年後」43.1と月日の経過とともに着実に景況感は改善するとみている。3指標すべてが先に行くほど改善する見通しは6カ月連続で、2024年5月以降DI30台が続く『製造』でさえ、1年後には40台に回復するとみている。

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