景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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40.0 | 1.3 | 2カ月ぶりに改善 |
概況
「宮崎」の景気DIは40.0で、2カ月ぶりに改善した。4月はウクライナ情勢にともなう原油高など原材料価格の上昇などが景況感を冷やしたが、5月は新型コロナウイルスの感染者減少、3回目のワクチン接種による経済持ち直しへの期待を受けて改善した。ただ、企業からは「民間の投資意欲が回復しない」(建設)、「為替の影響で穀物の高騰が続く」(飲食料品・飼料製造)などと厳しい声が多い。今回調査では先行き見通しが改善したものの、実際に今後の景況感が改善するかは不透明で、当面の動向には注目する必要があるだろう。
景気DI
「宮崎」の景気DIは40.0で、前月比1.3ポイント増と2カ月ぶりに改善した。『九州』は41.6で同0.1ポイント増、全国も41.2で同0.4ポイント増と改善したなか、「宮崎」の改善幅はより大きかったことから、全国順位は前月の34位から29位に上がった。
規模別DI
「大企業」は60.0で前月比10.0ポイント増、「中小企業」も38.6で同0.8ポイント増と改善した。企業間格差(大企業-中小企業)は21.4となり、同9.2ポイント拡大した。「中小企業」のうち「小規模企業」は39.3で同0.7ポイント減と悪化し、規模別で見方が分かれた。
業界別DI
『製造』は36.5で前月比4.6ポイント減と悪化したが、『非製造』は41.1で同3.0ポイント増と改善した。『製造』は「飲食料品・飼料製造」「鉄鋼・非鉄・鉱業」「出版・印刷」が悪化、『非製造』は「建設」「機械・器具卸売」「専門商品小売」「情報サービス」などが改善した。
先行き見通しDI
3カ月後は44.4で前月比3.7ポイント増、6カ月後は44.0で同3.1ポイント増、1年後は42.8で同3.3ポイント増となり、3指標とも改善した。3指標ともに改善したのは8カ月ぶり。原材料価格の上昇が懸念される『製造』は、3カ月後と6カ月後が悪化したが、それ以外は概ね改善した。