レポート

2019年度長野県内企業売上高ランキング〈上位100社・速報〉

100社の総売上高は4兆6562億円、3年ぶりに減少 ~減収企業が56社、10年ぶりに増収企業を上回る~

2020/07/02

はじめに

企業の経営環境が厳しさを増した2019年度。米中貿易摩擦が長期化し、当初より製造業を中心に業況を悪化させる企業が増加していたところ、10月の消費税率引き上げ、台風(令和元年東日本台風)被害も重なり、マインドを冷え込ませた。年度終盤になると、新型コロナウイルス感染拡大の影響が直撃。リーマン・ショックを上回ると指摘される強い逆風は現在もとどまることなく、各社とも先行きを見通しづらい状況が続いている。

毎月行っているTDB景気動向調査で算出する長野県の景気DI(1~100、50が良悪判断の境目)は、年度当初の2019年4月も「41.4」と伸び悩んでいたが、2020年3月には「28.7」まで後退した。時間を追うごとに悪化していった2019年度の景況感。この間、地元企業の業績はどう推移したのだろうか。

帝国データバンクでは毎年、県内企業を対象に売上高ランキング(上位100社)を作成しているが、今回県内企業の2019年度決算(2019年4月期~2020年3月期)を対象とした売上高ランキングを作成し、動向を分析した。当集計には金融機関や事業協同組合などは含めておらず、連結決算を採用している企業もすべて単体の売上高で集計している(6月29日現在で判明したデータに基づいて作成)。

調査結果

  1. 上位100社の総売上高は4兆6562億5900万円、前年度比3.2%減
    2019年度県内企業売上高ランキングにおける上位100社の総売上高は4兆6562億5900万円。前年度比は3.2%減と、3年ぶりに減少に転じた
  2. 売上高トップはセイコーエプソン、上位4社に順位の変動なし
    県内企業売上高トップはセイコーエプソン(株)(諏訪市)。記録が残る1985年度以来、トップの座を維持している。以下、4位までは前年度と同順位、(株)竹内製作所(坂城町)がワンランクアップして5位。前回、100位圏外から新たにランクインしたのは5社だった
  3. 増収企業は42社、減収企業を下回るのは10年ぶり
    新型コロナウイルス感染症により経済活動が制限される中にあって、自社が実施もしくは検討している施策を複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「雇用調整助成金の利用」(51.1%)。規模別にみると、「中小企業」は「雇用調整助成金の利用」(54.1%)、「大企業」は「テレワーク設備などのIT投資の推進」(53.8%)がそれぞれ最多100社のうち、増収となったのは42社、減収は56社(前期変則決算の2社は比較せず)。増収企業は前年の66社から24社減少、減収企業を下回るのは10年ぶりとなる
  4. 伸び率トップは51.6%増のルートイン開発
    増収企業のうち、伸び率が最も大きかったのはルートイン開発(株)(上田市)。2020年3月期の年売上高は前期比51.6%増となる195億4800万円を計上している
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