景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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42.4 | ▲ 0.4 | 4カ月ぶりに悪化 |
概況
『北海道』の景気DIは、前月から0.4ポイント減の42.4となり、4カ月ぶりに悪化した。全国(43.5)との格差(北海道-全国)は▲1.1で、前月から0.2ポイント縮小。全国10地域中の順位は前月(5位)から一つ落とし6位となった。
景気DI
「大企業」は前月比1.0ポイント減の44.0、「中小企業」は同0.4ポイント減の42.0、そのうち「小規模企業」は同0.4ポイント増の42.2となった。「中小企業」は4カ月ぶりに悪化。規模間格差(大企業-中小企業)は2.0ポイントで、前月から0.6ポイント縮小した。
規模別DI
『その他』を除く9業界中5業界が悪化した。最も悪化幅が大きいのは『サービス』で前月比3.6ポイント減の43.2となった。『不動産』は同2.4ポイント減の44.4で2カ月ぶりに悪化した。一方、『建設』は同0.9ポイント増の46.2で3カ月連続で改善した。
業界別DI
「3カ月後」45.1(前月45.0)、「6カ月後」44.9(同45.2)、「1年後」44.3(同44.3)となった。業界別(『その他』を除く)では、全ての指標で景気判断の分かれ目となる50以上を示す業界はなく、「3カ月後」では『建設』の49.0が最も高かった。
先行き見通しDI
『北海道』の景気DIは4カ月ぶりに悪化した。企業からは「人手不足、資材高騰、サブコン手配の困難さなど、多くの問題を抱えている」(建設)、「建築費高騰のため、消費者が土地代に費用をかけられない」(不動産)といった声が聞かれる。また、観光需要の回復をプラス材料とする企業もあるなか、「食材・光熱費の頻繁な値上げと採用難による人件費高騰で収支悪化に歯止めがかからない」(飲食店)といった状況もあり、業種や地域の違いなどを背景とした企業間の格差は拡大傾向にある。今後も北海道の景況感は足踏み状態が続くだろう。