レポート三重県内企業「メインバンク」動向調査(2023)

百五銀行、15年連続トップ ~ 地元金融機関上位4行でシェア83.6% ~

2023/12/22
資金繰り  金融

はじめに

人口減少、超低金利の長期化による収益環境の悪化など金融機関は厳しい経営環境が続くなか、地方銀行を中心に再編の動きが活発化している。三重県では2021年5月旧三重銀行・旧第三銀行の合併により誕生した三十三銀行。東海地区においては2022年10月、愛知県に本店を置く、愛知銀行と中京銀行による持ち株会社「あいちフィナンシャルグループ(FG)」が発足。再来年である2025年1月に両行合併し「あいち銀行」とする発表もされた。長野県では長野市に本店を置く八十二銀行と松本市に本店を置く長野銀行が今年6月に経営統合、2026年1月に合併し「八十二長野銀行」とする発表がされた。

コロナ禍で疲弊した中小企業への対応が、資金繰り支援から再編・再生へと軸足が移りつつあるなかで、地域金融機関に求められる役割は経営の様々な場面で増している。

■帝国データバンク四日市支店では、2023年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(三重県約22000社収録、特殊法人・個人事業主含む)をもとに、県内企業が「メインバンク」と認識する金融機関を分析した。一企業に複数のメインがあるケースでは、各企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとした。同調査は2022年12月に続き15回目。
本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有する企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数と異なる場合がある

調査結果

  1. 三重県内企業のメインバンク社数、トップは「百五銀行」 増加最多は「三十三銀行」
  2. 信用金庫のシェア、2年ぶりに拡大 ゼロゼロ融資での「接点増」背景に
  3. 業種別、全ての1位を「百五銀行」、2位を「三十三銀行」が占める。3位には7業種で「桑名三重信金」、1業種(運輸通信)で「北伊勢上野信金」が入る
  4. 売上高規模別、全ての1位が「百五銀行」となった。売上高10億円以上ではメガバンクの「三菱UFJ銀行」が3位以内にランクイン
  5. 主要市郡(企業数上位10市郡)では、四日市市、鈴鹿市、三重郡で「三十三銀行」が1位。津市をはじめ6市で「百五銀行」が1位。伊賀市では旧上野信金を継承する「北伊勢上野信金」が1位となった
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