レポート【2019年IPO企業に聞く】ユナイトアンドグロウ（株）

近時、企業の人手不足が深刻化しているが、とりわけデジタル化が進むなかでのIT 分野の人材不足は深刻である。多くの中堅・中小企業においては、「ひとり情シス」問題と呼ばれているように情報システム部門を１人あるいは数人のみで担当するなど脆弱な体制であることも多い。

その体制を強化しようにも、社内にノウハウがない、専門の人材獲得ができないなど、さまざまな課題がある。そのような企業の情報システム部門に対して人材や知識を提供し、顧客の成長を支えながら、2019年12月に上場を果たしたユナイトアンドグロウ。同社代表取締役社長の須田 騎一朗氏に上場までの経緯や取り組みを聞いた。

事業内容をお聞かせ下さい

中堅・中小企業の情報システム部門に対し、当社のIT人材と知識をシェアするサービス「シェアード社員」を提供しています。

このシェアード社員というのは、お客様の情報システム部門における課題に対し、必要なとき、必要なだけ、当社社員の時間や知識を活用していただくというものです。一見、一般的な人材派遣業に見えますが、派遣契約ではありません。

情報システム部門というお客様の業務を支える基幹部門において、各種提案を行い、システムの導入や運用に携わります。そのため、コンサルティング業に近い「会員制の準委任契約」となっています。