景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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40.7 | 0.2 | 2カ月連続で改善も、前年同月を5カ月連続で下回る |
概況
『四国』の景気DIは、2カ月連続で改善した。企業からは「警備員不足により引き合いは多く、警備料金も年々値上げできている」(サービス、香川県)など好況な声がある一方、「物価・人件費高騰で採算が大幅悪化したほか、最低賃金の改定が追い打ちになっている」(小売、徳島県)や「漁獲量が目に見えて減っており、売りたくてもモノがない状態」(製造、愛媛県)などの声がある。景気DIは前年同月を5カ月連続で下回るなど停滞感が窺えるなか、先行きについても不安視する声は多く、四国の景気DIは一進一退での推移が続きそうだ。
景気DI
『四国』の景気DIは前月比0.2ポイント増の40.7となり、2カ月連続で改善したものの、前年同月を5カ月連続で下回った。県別では、「徳島」「愛媛」「高知」が改善、「香川」のみ悪化。また、『全国』(44.6)を45カ月連続で下回り、全国10ブロック別の順位は7カ月連続で9位となった。
規模別DI
「大企業」は前月比2.6ポイント増の46.3で2カ月連続の改善、「中小企業」は同0.2ポイント減の39.7、うち「小規模企業」は同0.1ポイント減の38.1となり、それぞれ2カ月ぶりに悪化した。15カ月連続で「大企業」が「中小企業」を上回り、格差は6.6ポイントに拡大した。
業界別DI
主要7業界では、『建設』『卸売』『小売』が改善、『製造』『運輸・倉庫』『サービス』が悪化、『不動産』が横ばいであった。『建設』『卸売』『小売』が2カ月連続で改善した一方で、『運輸・倉庫』が5カ月ぶりに悪化した。また、『不動産』は30台前半での推移が続くなど、業界間の格差がみられる。
先行き見通しDI
「3カ月後」は44.1(前月43.1)、「6カ月後」は44.6(同44.6)、「1年後」は44.5(同44.6)となり、「3カ月後」が改善、「6カ月後」は横ばい、「1年後」は悪化した。前年同月を「3カ月後」「6カ月後」が上回ったものの、「1年後」は6カ月連続で下回るなど、先行きに対する不安が窺える。