レポートTDB景気動向調査2020年2月(北関東ブロック・長野県)

2020/02/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

33.6

▲ 2.0

2カ月連続悪化し7年ぶりの低水準、先行きも厳しい見通し広がる

概況

景気DIが7年ぶりの低水準に後退した。これまで米中貿易摩擦に加え、消費税率引き上げ、東日本台風による被害の影響が企業マインドを低下させてきたが、ここに来て暖冬と新型コロナウイルスの影響が急拡大している。特に新型コロナウイルスはインバウンドの減少にとどまらず、サプライチェーン寸断など中国の経済活動停滞に伴う影響、イベント・集会や人の移動制限に伴う影響などが各方面に波及。「先の見えない米中貿易摩擦が忘れ去られるほどの衝撃」とも受け止められ、幅広い業界で先行き見通しを含め厳しい見方が広がっている。

景気DI

景気DIは33.6となり、前月を2.0ポイント下回った。悪化は2カ月連続で、33台にとどまるのは、2013年2月(33.2)以来7年ぶりとなる。都道府県別の順位は45位。前月は4カ月ぶりに最下位(47位)を脱し44位に上昇したが、当月は再び順位を下げている。

規模別DI

「大企業」は前月比0.3ポイント増の39.8、「中小企業」は同2.3ポイント減の32.6、「中小企業」のうち「小規模企業」は同2.7ポイント減の32.2。「中小企業」は7カ月連続悪化。一方、「大企業」は2カ月ぶりに改善したが、改善幅は小さい。「大企業」と「中小企業」の格差は7.2ポイントへ拡大した。

業界別DI

主要業界の中で改善したのは、前月大幅に悪化した『小売』だけで、『建設』『製造』『卸売』『運輸・倉庫』『サービス』は軒並み悪化した。『建設』(44.1)以外は40未満、『運輸・倉庫』(29.6)は30も割り込んでいる。基幹産業の『製造』は30.0と、2013年2月(30.9)以来7年ぶりの低水準。

先行き見通しDI

「3カ月後」36.4、「6カ月後」38.9、「1年後」42.6。前月と比べ、「3カ月後」が3.5ポイント減、「6カ月後」が4.0ポイント減、「1年後」が2.1ポイント減といずれも悪化した。懸念材料は多いが、特に新型コロナウイルス感染拡大の影響が不透明感を高めている。

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