はじめに
長引く新型コロナウイルス感染症拡大などの影響で疲弊した中小企業への支援が、経営再建や事業承継、取引先の新規開拓など、資金繰りから企業再編・再生へと移ろうなかで、地域金融機関に求められる役割は経営の様々な場面で増している。金利以外の魅力度を高めた金融機関が様々な課題を持つ企業から幅広い支持を得る形となり、今後メインバンクシェアに変化が訪れる可能性もある。
帝国データバンク札幌支店では、2022年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)をもとに、道内企業が「メインバンク」と認識する金融機関を分析した。一企業に複数のメインがあるケースでは、各企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとした。
■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有する企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数と異なる場合がある
調査結果
- 「北洋銀行」が2万3853社(シェア35.06%、前年比+0.02pt)で2009年の調査開始以降、14年連続してトップとなった
- 「北海道銀行」は1万232社(シェア15.04%、前年比+0.02pt)で2位、「北海道信金」が4243社(シェア6.24%、前年比▲0.02pt)で3位と続いた
- 業種別にみると、「サービス業」では「北洋銀行」をメインとする企業の割合が4割弱に、また売上規模別にみると「10億円以上50億円未満」で「北洋銀行」をメインとする企業の割合も4割弱となった
- 4 業態別にみると、シェアが最も高いのは「信用金庫」の35.78%となり、「第二地方銀行」(35.07%)が僅差で続いた
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