レポートTDB景気動向調査2025年01月(九州ブロック・概要)

2025/02/05
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

46.4

-1.2

3カ月ぶりに悪化。ただ、全国10ブロック別での順位は3カ月連続首位

概況

『九州』の景気DIは、46.4と3カ月ぶりに悪化。企業からは「仕入れ価格の高騰が止まらない。販売価格に転嫁できる景気でもないので、利幅ばかりが減る。」(宮崎県、小売)などの声が聞かれる。10ブロック別では3カ月連続で首位を維持した。DI50台は、業界別では『建設』『サービス』の2業界、県別では22カ月連続の「沖縄」のみとなった。春節などインバウンド需要は引き続き期待されるものの、原燃料高などの懸念材料があるなか、価格転嫁も十分に進んでいないこともあり、当面一進一退の推移が見込まれる。

景気DI

『九州』(46.4、前月比1.2ポイント減)は3カ月ぶりに悪化。10業界中8業界、8県中7県で悪化。ただ、全国ブロック別順位は3カ月連続で首位。『九州』8県中10位以内は5県。先行き見通しDIは「3カ月後」「6カ月後」で2カ月連続悪化、「1年後」は2カ月ぶりに悪化。

規模別DI

「大企業」(50.5、前月比0.5ポイント減)、「中小企業」(45.8、同1.3ポイント減)は3カ月ぶりに悪化。規模間格差は4.7ポイントとなり、22カ月連続で「大企業」が「中小企業」を上回った。「中小企業」のうち「小規模企業」は44.1(同1.9ポイント減)と3カ月ぶりに悪化。

業界別DI

『農・林・水産』(40.6、前月比0.8ポイント増)など2業界で改善したものの、『金融』(46.8、前月比1.5ポイント減)など10業界中8業界で悪化した。『金融』が3カ月連続、『小売』が2カ月連続で悪化し、『サービス』が7カ月連続、『建設』が3カ月連続で50台となった。

先行き見通しDI

「3カ月後」(47.9、前月比0.4ポイント減)、「6カ月後」(47.5、同0.7ポイント減)で2カ月連続、「1年後」(48.1、同0.8ポイント減)で2カ月ぶりに悪化した。業界別では『建設』『不動産』『製造』『卸売』が全指標で悪化、『サービス』のみ全指標で改善した。

「九州ブロック(2025年01月)」の詳細