景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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54.4 | ▲ 0.9 | 4カ月ぶりに悪化 |
概況
「沖縄」の景気DIは前月比0.9ポイント減の54.4となった。引き続き入域観光客数は増加基調、リゾートホテルなどの開発案件が複数あり、『不動産』の景気DIは高い水準で推移している。また、今後の夏場に向けて観光関連業界はトップシーズンとなり入域観光客数の増加が期待できる。しかし、6月からの電気料金の値上げや物価も依然として上昇しており、人件費の負担も嵩んでいることから、コロナ禍前の収益状況に戻っている企業は少ない状況であり、引き続き動向をモニタリングする必要があろう。
景気DI
「沖縄」の景気DIは前月比0.9ポイント後退して54.4となった。不動産関連は活況であったものの、エネルギー価格や製造原価の高止まりにより後退した。景気DI(54.4)は『全国』(45.4)、『九州』(48.5)を上回った。
規模別DI
「大企業」(47.6、前月比4.8ポイント減)は5カ月ぶりに悪化。「中小企業」(55.0、同0.6ポイント減)は4カ月ぶりに悪化。「中小企業」のうち「小規模企業」(53.9、同0.1ポイント減)は2カ月ぶりに後退した。
業界別DI
前月と比較可能な7業界中、3業界が改善、4業界は悪化となった。『卸売』(前月比8.3ポイント増)などが改善。『運輸・倉庫』(同11.1ポイント減)、『製造』(同8.2ポイント減)、『サービス』(同7.0ポイント減)、『小売』(同4.4ポイント減)が悪化となった。
先行き見通しDI
「3カ月後」は55.6(前月55.8)、「6カ月後」は55.2(同56.0)、「1年後」は53.8(同54.1)。入域観光客数の増加により観光関連産業を中心に業績が回復基調にある。しかし、引き続き物価、エネルギー価格など将来的なコスト増加の懸念があり、いずれも前月より悪化した。