2025年度の日本経済は、小幅ながらも5年連続のプラス成長が見込まれている。
しかし、その成長には多くの課題が存在する。米国のトランプ関税の発動が日本の輸出に大きな影響を及ぼし、さらに設備投資にも波及する可能性が高い。これにより、企業の景況感や個人消費にも影響が出ることが懸念されている。
この記事では、2025年度の日本経済を取り巻く状況について解説する。
まず、TDB景気動向指数の推移を見ながら、企業の景況感がどのように変化しているかを分析する。特に、トランプ関税による影響が顕著に現れている製造業や卸売業の動向について詳述する。
次に、TDBマクロ経済モデルに基づく2025年度の日本経済の見通しについて解説し、名目GDPと実質GDPの成長率、個人消費や設備投資の状況などを取り上げる。
さらに、設備投資に関する企業の意識調査結果を基に、コスト高やトランプ関税に対する懸念がどのように企業の投資行動に影響を与えているかを分析する。