レポート2025年度の雇用動向に関する千葉県内企業の意識調査

千葉県労働局が発表した2025年2月の県内有効求人倍率（季節調整値、受理地別）は0.99倍で、2024年8月以来6カ月ぶりに1倍を割り込んだ。一方で、帝国データバンクが実施した調査では、同じく2月における人手不足企業の割合は「正社員」が52.7％、「非正社員」は33.0％といずれも高水準で推移している。物価の上昇と人件費やエネルギーコストの増加が続く中、価格転嫁が進まない企業は、今後の人材確保においても難しい判断を迫られることになろう。

帝国データバンクは、2025年度の雇用動向（採用）に関する企業の意識について、調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2025年2月調査とともに行った。

※調査期間は2025年2月14日～2月28日。調査対象は全国2万6815社、千葉県752社で、有効回答企業数は全国1万835社（回答率40.4％）、千葉県290社（同38.6％）

調査結果（要旨）

1. 2025年度に正社員の『採用予定がある』県内企業は55.5％で、前年度（60.4％）から4.9ポイント低下した。規模別にみると、「大企業」は75.6％、「中小企業」は52.2％となり、その差は23.4ポイント。業界別では、「製造」が64.8％で最多、「サービス」「建設」「運輸・倉庫」が6割を超えた
2. 正社員の採用形態別で『採用予定がある』割合は、「新卒新入社員」で31.7％、「中途社員」で50.0％。中小企業では、「中途社員」が「新卒新入社員」を20.1ポイント上回る
3. 非正社員の『採用予定がある』企業は、前年度比6.2ポイント減の41.7％へ低下

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