レポート2025年度の賃金動向に関する熊本県企業の意識調査

企業の6割超で賃上げ見込み ~半数超がベースアップを実施予定~

2025/04/14
物価・価格  アンケート

2025年度の春闘の中間報告が始まっている。物価高や人手不足の影響を受けて2024年度は33年ぶりに賃上げ率が5%を超え、その勢いが続くのか注目される。政府は、一定割合の賃上げを行う企業に対して設備投資のための補助金を交付するなど、企業の賃上げを後押しする施策を講じている。さらに、石破首相は昨年11月の政労使会議において、2024年に続き春闘での大幅な賃上げ実現に向けた協力を要請するなど、賃金改善の動向に関心が高まる。

そこで、帝国データバンク熊本支店は、2025年度の賃金動向に関する企業の意識について調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2025年1月調査とともに行った。

※調査期間は2025年1月20日~1月31日、調査対象は熊本県360社で、有効回答企業数は116社(回答率32.2%)。なお、賃金に関する調査は2006年1月以降、毎年1月に実施している

※賃金改善とは、ベースアップや賞与(一時金)の増加によって賃金が改善(上昇)すること。定期昇給は賃金改善に含めない

調査結果(要旨)

  1. 2025年度、過去最高となる62.9%の企業で賃金改善を見込む、2年連続で6割台のベースアップを記録
  2. 賃金改善の理由、「労働力の定着・確保」が80.8%でトップ、「従業員の生活を支えるため」も半数を超える
  3. 賃金を改善しない理由、「自社の業績低迷」が69.2%でトップ
  4. 総人件費は平均4.43%増加見込み

詳細は以下のPDFをご覧ください

20250414_2025年度の賃金動向に関する熊本県企業の意識調査

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