レポート神奈川県・本社移転動向調査（2024年）

神奈川県は人気の高い「みなとみらい21地区」を中心として、近年は大手企業の転入などもあり、企業の転入超過状態が続いていた。リモートワークの定着や各種コスト高を背景にオフィスに対する見方や考え方が変わっていくなかで、神奈川県における企業の転入・転出の状況について調査したところ、2024年における転入数は251社となり、東京都に次ぐ高い水準で推移したが、転出数が前年比90件増の284件となり、初の「転出超過」となった。

 ※帝国データバンク横浜支店では、2024年までの本社所在地の「神奈川県への転入が判明した企業」や「神奈川県からの転出が判明した企業」を、自社データベース・企業概要ファイル「COSMOS2」から抽出。移転年別、転入企業の移転元、転出企業の移転先、業種別、年商規模別に集計した

[注] 本社とは、実質的な本社機能（事務所など）が所在する事業所を指し、商業登記上の本店所在地と異なるケースがある

調査結果（要旨）

1. 2024年に神奈川県へ転入した企業は251社、転出した企業は284社で初の転出超過
2. 2015年～2024年の10年間に、神奈川県へ転入した企業は2533社、神奈川県から転出した企業は1983社判明。過去10年の転入超過は550件で全国トップ
3. 神奈川県への転入企業の移転元、転出企業の移転先ともに「東京都」が最多
4. 業種別では、転入・転出ともに「サービス業」がトップ
5. 年商規模別では、転入・転出ともに「1億円未満」がトップ

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