レポート福島県「本社移転」動向調査（2024年）

帝国データバンク郡山支店は、2024年に福島県内、もしくは福島県外へ「本社所在地の移転」が判明した企業（個人事業主、非営利法人等含む）について、保有する企業概要データベースのうち業種や規模が判明している企業を対象に分析を行った。

2024年に全国の都道府県から福島県内へ本社を移転（転入）した企業の数は19社となり、前年から1社増加した。一方、福島県外へ本社を移転（転出）した企業は10社になり、前年から5社減少。福島県外へ転出した企業が10社以下まで減少したのは2019年（9社）以来5年ぶりである。

その結果、転入企業数から転出企業数を差し引いた「転入超過社数」は、前年と比較し6社増の9社にのぼった。なお、福島県は2020年以降4年連続で「転入超過」となった。

調査結果（要旨）

1. 2024年に福島県内へ本社を移転（転入）した企業は19社。前年から1社増加。一方、福島県外へ本社を移転（転出）した企業は10社。前年から5社減少し、転入が転出を9社上回る「転入超過」となった
2. 福島県内への本社移転（転入）で最も多かったのは「東京都」7社。次いで、「栃木県」「宮城県」各3社。一方、福島県外への本社移転（転出）は「宮城県」が最多で4社、「東京都」が3社と続いた
3. 業種別にみると、転入では「製造業」が4社で最も多く、次いで、「卸売業」「サービス業」「不動産業」が各3社。一方、転出では「建設業」「製造業」が各3社と最多
4. 売上高規模別にみると、転入では「1億円未満」「1億円以上10億円未満」が各8社で最多。一方、転出では「1億円未満」が6社、「1億円以上10億円未満」が4社と続いた

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