レポート和歌山県企業「倒産リスク」分析調査(2024年)
物価高と人手不足が直撃 県内企業538社が倒産リスクに直面 ~ 「製造業」は154社が高リスク 前年比62.1%増~
2024年の日本全国の倒産件数は 9901 件となり、前年の 8497 件を 1404 件上回った。2025年1月の全国の倒産件数も830件を数え、2024年度の見通しは11年ぶりに1万件を超える公算が大きくなっている。さらに、休業・廃業および解散した全国の企業は 6万9019件となり、前年に比べて 9914 件・16.8%の大幅な増加を記録している。
和歌山県の2024年の倒産件数は87件と前年の82件を5件上回り、2024年度の見通しも前年度の88件と同水準のペースで倒産が発生、休業・廃業および解散した企業は414件と前年に比べて115件・38.5%増加している。
そこで、帝国データバンク和歌山支店では、企業が1年以内に倒産する確率を 10 段階のグレードで表す指標「倒産予測値*1」をもとに特にリスクが高い企業(グレード 8~10)を「高リスク企業*2」ととらえ分析を行った。倒産予測値算出対象の県内企業12,287社のうち、2024 年 12 月時点でグレード8~10の高リスク企業は全体の4.4%にあたる538社であった。1年前の2023 年 12 月時点の380件と比較すると158件の増加となり、高リスク企業の増加が浮き彫りになった。
*1 「倒産予測値」とは
- 倒産予測値とは、今後1年以内に倒産する確率を個別企業ごとに算出したリスク指標
- 現地現認の信用調査と、独自のネットワークによる変動情報などを集積した帝国データバンクが保有するビッグデータから、倒産に関係が深い要素だけに焦点を当て、独自の統計モデルにより算出
- 個別企業ごとに予測したリスク指標をG1~G10の10段階のグレードに設定しており、G1が最も倒産リスクが低く、G10が最もリスクが高いグレードとなっていて、グレードが高いほど実際に倒産が発生している
*2 「高リスク企業」:「倒産予測値」をもとに分析したなかで、特にリスクが高い企業(グレード8~10)
詳細は以下のPDFをご覧ください
20250303_和歌山県企業「倒産リスク」分析調査(2024年)

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