レポート神奈川県企業「倒産リスク」分析調査(2024年)

6000社が倒産リスクに直面  ~ 製造業が前年比27.9%増 ~

2025/03/03
倒産・休廃業

2024年の神奈川県内企業の倒産件数は542件(前年比3.8%増)となり、3年連続の増加となった。デフレ脱却に向けた動きが加速した一方、物価高や人手不足、節約志向の高まりなどを背景に新陳代謝が進み、休廃業・解散企業も4416件(前年比21.7%増)と大幅に増加した。

そこで、帝国データバンク横浜支店は、企業が1年以内に倒産する確率を10段階のグレードで表す指標「倒産予測値(※)」をもとに、2024年12月時点で特にリスクが高い企業(グレード8~10)を「高リスク企業」ととらえ、分析を行った。

※ 「倒産予測値」とは

  • 倒産予測値とは、今後1年以内に倒産する確率を個別企業ごとに算出したリスク指標
  • 現地現認の信用調査と、独自のネットワークによる変動情報などを集積した帝国データバンクが保有するビッグデータから、倒産に関係が深い要素だけに焦点を当て、独自の統計モデルにより算出
  • 個別企業ごとに予測したリスク指標をG1~G10の10段階のグレードに設定しており、G1が最も倒産リスクが低く、G10が最もリスクが高いグレードとなっていて、グレードが高いほど実際に倒産が発生している

調査結果(要旨)

  1. 2024年における神奈川県の高リスク企業数は、算出の対象となる県内企業約7万6000社のうち、8.0%にあたる6058社。前年(5939社)から2.0%増加
  2. 業種別にみると、『建設業』が2160社で最多。以下、『卸売業』(1018社)、『製造業』(1012社)と続く。前年からの増加率は『製造業』が27.9%増でトップ
  3. 売り上げ規模別にみると、「10億円未満」の占める割合が9割超

詳細は以下のPDFをご覧ください

20250303_神奈川県企業「倒産リスク」分析調査(2024年)

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