レポート2024年本社移転動向調査（千葉県）

2024年は、メルセデス・ベンツ日本及びメルセデス・ベンツ・ファイナンスが本社を都内から千葉市へ移転するなど、自治体の誘致活動も奏功したほか、都心部のオフィス賃料の上昇などもあって、中小企業を主体に再び「脱東京」の動きが活発化した。

帝国データバンク千葉支店は、2024年までの本社所在地の「千葉県からの転出が判明した企業」や「千葉県への転入が判明した企業」を、自社データベース・企業概要ファイル「COSMOS2」から抽出。転出企業の移転先、転入企業の移転元、業種別、売上高規模別に集計し、分析を行った。

調査結果（要旨）

1. 2024年に千葉県から転出した企業は119社判明、前年を6社下回った。一方、千葉県へ転入した企業は186社判明、前年を34社上回った。これにより、転入が転出を67社上回る「転入超過」となり、全国1位となった
2. 転出先で最も多いのは、「東京都」の74社（構成比62.2％）。次いで「茨城県」「埼玉県」「神奈川県」などと続いた。転入元では、同じく「東京都」の154社（構成比82.8％）が最多。次いで「埼玉県」「神奈川県」などと続いた
3. 業種別にみると、転出企業では「サービス業」が40社で最多。次いで「建設業」「卸売業」「小売業」などと続いた。転入企業でも最多は「サービス業」で、「卸売業」「建設業」などと続いた
4. 売上高規模別でみると、転出企業、転入企業とも規模の小さな企業の移転が多く、「1 億円未満」「1億～10億円未満」「10億～100億円未満」「100億円以上」と続いた

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