2024年通年(1月~12月)倒産件数は38件となり、2年ぶりに前年を上回り、2016年(32件)以来8年ぶりに30件を超えた。負債総額は61億3500万円となり、3年連続で増加し、過去10年間で最多となった。業種別では、『建設業』『小売業』がそれぞれ8件で最も多く、『製造業』『運輸・通信業』がそれぞれ6件で続いた。また、休廃業・解散した企業(個人事業主を含む)件数は329件だった。前年を97件(41.8%)上回り、2年連続で増加して過去5年で最も多かった。2024年における倒産件数(38件)の8.7倍となった。
そこで、帝国データバンクでは、企業が1年以内に倒産する確率を10段階のグレードで表す指標「倒産予測値」をもとに、リスクが高い企業(グレード8~10)を「高リスク企業」と捉え、鳥取県に本社を置く7301社を対象に分析を行った。
- 倒産予測値とは今後1年以内に倒産する確率を個別企業ごとに算出したリスク指標、現地現認の信用調査と独自のネットワークによる変動情報などを集積した帝国データバンクが保有するビッグデータから、倒産に関係が深い要素だけに焦点を当て、独自の統計モデルにより算出、個別企業ごとに予測したリスク指標をG1~G10の10段階のグレードに設定しており、G1が最も倒産リスクが低く、G10が最もリスクが高いグレードとなっていてグレードが高いほど実際に倒産が発生している。
調査結果(要旨)
- 高リスク企業数、「建設業」「製造業」「小売業」「卸売業」の4業種で100社を超える
- 高リスク企業の増加率、「建設業」が39.2ポイント増
- 高リスク企業、売上高「1億円未満」、従業員数「5人未満」が最多
詳細は以下のPDFをご覧ください
20250228_鳥取県「倒産リスク」分析調査(2024年)

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