レポート福井県『本社移転』動向調査（2024年）

2024年に福井県外から福井県へ本社を移転した企業は7社に対して、福井県から福井県外への移転は3社となり、4社の転入超過となった。　県内へ転入した企業は石川県や滋賀県の隣接県からのほか、東京都、神奈川県、大阪府の大都市圏からで、売上規模は1億円以上が5社を占めた。業種別では卸売業と不動産業など5つの業種で転入が見られた。

テレワークやリモートワークの定着が広がるなか、2024年3月に北陸新幹線が敦賀延伸を果たし、BCP対策や地方創生、従業員のワークライフバランス向上などを理由とした福井県への移転が増える可能性がある。

帝国データバンクは、2024年に福井県⇔福井県外をまたいだ「本社所在地の移転」が判明した企業（個人事業主、非営利法人等含む）について、保有する企業概要データベースのうち業種や規模が判明している企業を対象に分析を行った

• [注1]　本社とは、実質的な本社機能（事務所など）が所在する事業所を指し、商業登記上の　本店所在地と異なるケースがある
• [注2]　福井県の企業転出・転入は、福井県をまたぐ福井県外との本社移転を指しており、福井県内の本社移転は含まれない

調査結果（要旨）

1. 福井県へ「転入」7社、福井県から「転出」3社で、「転入超過」4社。2023年に続き、2年連続で「転入超過」。
2. 転入企業は卸売業、不動産業など5業種。転出企業はサービス業など2業種。
3. 転入企業7社のうち、売上高1～10億円未満が4社、10億円以上が1社。
4. 転入企業は隣接県（石川県、滋賀県）と、大都市圏（東京都、神奈川県、大阪府）から。

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