レポート北陸3県企業「メインバンク」動向調査(2024)

上位に変動なく、北陸銀行、北國銀行はシェア縮小~ 上位20金融機関のうち12金融機関がシェア減少 ~

2025/02/05
資金繰り  金融

人口減少や超低金利の長期化による収益環境の悪化など厳しい経営環境が続いてきた金融機関は、政策金利の引き上げなどが追い風となり収益が改善しつつある。一方で、割安な手数料や横断的な各種サービスで顧客囲い込みを図るネット銀行が台頭してきている。こうした環境下において、従来の貸し出しシェア競争から一線を画し、コロナ禍で疲弊した中小企業の経営を立て直すといった役割が地域金融機関に求められており、中小企業の「メインバンク」の選択にも影響を与える可能性がある。

帝国データバンク金沢支店では、2024年10月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」に収録されている富山県、石川県、福井県からなる北陸3県内企業(45,379社)がメインバンクと認識している金融機関について抽出し、集計した。同調査は2023年12月に続き16回目。

[注] 本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有する企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数と異なる場合がある。

調査結果(要旨)

  1. 北陸3県の企業がメインバンクと認識している金融機関のトップは、「北陸銀行」の11,983社、シェア25.92%。2位は「北國銀行」の9,466社、シェア20.48%、3位が「福井銀行」6,912社、シェア14.95%
  2. 金融機関の業態別シェアのトップは「地方銀行」、地域全体の64.12%と60%台を維持した
  3. 主要7業種別、売上高別でも、全業種、全規模で「北陸銀行」がトップ、2位「北國銀行」、3位「福井銀行」となった
  4. 1行で県内シェア50%超を占める「単独過半数」の都道府県は全国で20。そのうち石川県も「北國銀行」が52.92%となった

詳細は、以下のPDFをご覧ください

20250205_北陸3県企業「メインバンク」動向調査(2024)

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