レポート北海道企業「メインバンク」動向調査(2024)

メインバンク社数最多は「北洋銀行」 前年からの増加社数トップは「帯広信金」と「北洋銀行」

2025/01/31
資金繰り  金融

人口減少や超低金利の長期化による収益環境の悪化など厳しい経営環境が続いてきた金融機関は、政策金利の引き上げなどが追い風となり収益が改善しつつある。一方、コロナ禍で疲弊した中小企業もあるなかで、企業への対応は資金繰り支援から事業再生支援へと軸足は移りつつあり、地域金融機関に求められる役割は増している。

帝国データバンク札幌支店では、2024年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)のうち、北海道企業が「メインバンク」と認識する金融機関を抽出し、集計・分析した。一企業に複数のメインがあるケースでは、各企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとした。

[注] 本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有する企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数と異なる場合がある

調査結果(要旨)

  1. 2024年の北海道内のメインバンク社数シェアトップは「北洋銀行」。企業数は2万3696社で道内シェア34.75%を占める。2位は「北海道銀行」(1万163社)でシェアは14.90%、3位は「北海道信金」(4159社)でシェアは6.10%
  2. 前年(2023年)からの増加社数最多は「帯広信金」と「北洋銀行」で各74社増
  3. 業態別シェアが最も高いのは「信用金庫」で35.82%。次いで「第二地方銀行」(34.76%)、「地方銀行」(18.80%)、「信用組合」(3.15%)、「農協」(2.78%)、「都市銀行(メガバンク)」(1.72%)が続く
  4. 業種別では、8業種全てで「北洋銀行」が1位、「北海道銀行」が2位となった
  5. 売上規模別でみても、年売上高「5000万円未満」から「50億円以上」までの全ての規模分類で「北洋銀行」がトップとなり、2位は「北海道銀行」となった

詳細は、以下のPDFをご覧ください

20250131_北海道企業「メインバンク」動向調査(2024)

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