レポート九州企業「休廃業・解散」動向調査(2024年)

企業の休廃業・解散、2年連続急増 最多更新 ~2024年は6,174件、前年比20.2%増 業績悪化で「あきらめ廃業」広がり懸念~

2025/01/31
倒産・休廃業

帝国データバンク福岡支店は、2024年1-12月に発生した九州企業の休廃業・解散動向について調査・分析を行った。

2024年に九州で休業・廃業、解散を行った企業(個人事業主を含む、以下「休廃業」)は6,174件となった。4年ぶりの増加となった前年に続き、2年連続で増加した。2024年1月以降、休廃業・解散件数は前年を大幅に上回る水準が続き、年間件数としては前年に比べて1,036件・20.2%の大幅増となったほか、現行基準で集計を開始した2016年以降で最多を更新した。

休廃業した企業の雇用(正社員)は少なくとも累計9,459人に及び、前年(8,431人)から1,028人増加した。全ての雇用機会が消失したものではないが、約9,500人が転退職を迫られた計算となる。消失した売上高は合計2,210億円に上り、前年(1,796億円)から増加した。

調査結果(要旨)

  1. 2024年の休廃業・解散は6,174件、前年比20.2%増 最多を更新
  2. 「黒字」休廃業の割合は、過去2番目に低い55.6%
  3. 休廃業企業の経営者年齢、平均71.0歳 過去最高を更新
  4. 九州8県全県で前年から「増加」 増加率最高は「熊本県」
  5. 全業種となる8業種で増加 牛乳小売業は休廃業・解散率率7%超え
  6. 業績悪化で追い詰められた末の「あきらめ廃業」水面下で広がっている可能性

詳細はPDFを参照ください

20250131_九州企業「休廃業・解散」動向調査(2024年)

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