レポート岡山県 企業の休廃業・解散動向調査(2024年)

休廃業・解散は958件、過去5年で最多 ~倒産件数(法的整理)の9.4倍に~

2025/01/30
倒産・休廃業

岡山県で2024年に休廃業・解散した企業(個人事業主を含む)件数は958件だった。前年を98件(11.4%)上回り、2年連続で増加して過去5年で最も多かった。2024年における倒産件数(102件)の9.4倍となった。

2024年は円安効果で訪日客が過去最多となり、インバウンド消費が国内景気を下支えしたほか、半導体や自動車関連メーカーを主体に輸出が好調に推移した。一方で、円安基調による輸入物価の上昇、天候不順による農作物の不作が大きく影響し、食品関連をはじめ幅広い商品・サービスの値上げが続き、個人消費が伸び悩む一因となった。

仕入れ価格の上昇に対して販売価格への転嫁が十分に行えず、人手不足への対応も負担となって中小・零細企業を中心に収益環境がさらに悪化し、倒産件数とともに休廃業・解散件数も前年から大きく増加した。

調査結果(要旨)

  1. 2024年における岡山県の休廃業・解散企業は958件、過去5年で最多
  2. 2024年の倒産件数(102件)の9.4倍、10倍を下回る
  • 帝国データバンクが調査・保有する企業データベースのほか、各種法人データベースを基に集計
  • 「休廃業・解散企業」とは、倒産(法的整理)を除き、特段の手続きを取らずに企業活動が停止した状態を確認(休廃業)、もしくは商業登記などで解散(「みなし解散」を除く)を確認した企業の総称
  • 調査時点での休廃業・解散状態を確認したもので、将来的な企業活動の再開を否定するものではない。また、休廃業・解散後に法的整理へ移行した場合は、倒産件数として再集計することもある

詳細は、以下のPDFをご覧ください

20250130_岡山県 企業の休廃業・解散動向調査(2024年)

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