レポート2025年の景気見通しに対する山形県内企業の意識調査

2025年の景気見通し、「回復」局面が7.5% 2年ぶりに1割を下回る ~ 人手不足への対応に加え、消費拡大策が焦点に ~

2025/01/30
景気動向  アンケート

2024年の国内経済を振り返ると、上場企業の好調を背景に35年ぶりとなる日経平均株価の過去最高値更新や平均賃上げ率が過去最高を記録したほか、インバウンド需要と人出の増加から好調を維持した観光産業、半導体と自動車関連メーカーを中心に輸出が景気をけん引した。加えて、大都市での再開発や設備投資なども上向いてきた。

また、マイナス金利解除に続き17年ぶりに政策金利が引き上げられ、いわゆる「金利のある世界」が戻ってきた。他方、急速な円安による原材料費の高騰や、食料品・生活必需品の値上げなどにより、個人消費の回復が十分といえず、人手不足が多方面で景気の下押し要因となった。さらに、中東情勢などの地政学的リスク、米大統領の経済政策の行方など景気に影響を与える要素が増えている。

そこで、帝国データバンク山形支店では、2025年の景気見通しに対する企業の見解について調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2024年11月調査とともに行った。

※ 調査期間は2024年11月18日~30日、調査対象は山形県内307社で、有効回答企業数は146社(回答率47.6%)。なお、景気見通しに対する調査は2006年11月から毎年実施し、今回で19回目

調査結果(要旨)

  1. 2025年の景気見通し、「回復」局面(7.5%)、「踊り場」局面(32.9%)は2024年の景気見通しからそれぞれ低下。他方、「悪化」局面(32.2%)は7.8ポイント上昇
  2. 2025年の景気への懸念材料、トップは「原油・素材価格(の上昇)」(53.4%)で前年から10.0ポイント低下(複数回答3つまで)。「金利(の上昇)」(21.9%、前年比10.4ポイント増)、「米国経済」(18.5%、同10.9ポイント増)が前年より急増
  3. 今後の景気回復に必要な政策、「中小企業向け支援策の拡充」(43.8%、前年比2.0ポイント減)が前年1位の「人手不足の解消」(43.2%、同5.7ポイント減)を抜いてトップ(複数回答)となった

詳細は、以下のPDFをご覧ください

20250130_2025年の景気見通しに対する山形県内企業の意識調査

Contact Usお問い合わせ先

担当部署

株式会社帝国データバンク 山形支店 TEL:023-622-4301