レポート埼玉県企業のメインバンク実態調査(2024年版)

埼玉りそな銀行が27.1%を占めトップ

2025/01/24
資金繰り  金融

 アフターコロナ時代の到来を受け、金融機関の企業に対す姿勢、その役割は大きな変化が求められている。「ゼロゼロ融資」をはじめ緊急事態における資金繰り支援から、正常化した経済状況となった今は本業支援の方が重視され、国の政策スタンスも確実に変わり始めている。また、「金利のある世界」という、こちらもある意味正常な状態に市場が戻りつつある昨今、これまで長年の超低金利に慣れきってしまった事業者のなかには、金利負担への耐性に乏しい先がかなり多いとみられ、金融機関はこの先難しいかじ取りを迫られる場面も増えていくことであろう。

帝国データバンク大宮支店は、企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から、埼玉県の企業(約6万3300社)がメインバンクと認識している金融機関(1行のみ)を調べ、その数を集計した。

調査結果(要旨)

  1. 埼玉県内の企業約6万3300社のメインバンクで、最も数が多かったのは埼玉りそな銀行の1万7131社で構成比は27.1%。2位は武蔵野銀行の7649社で同12.1%。3位は埼玉縣信金の6621社で同10.5%。3行の合計は49.6%でほぼ半数を占める
  2. 業種別では、埼玉県内に本店を置く6つの金融機関全てがトップ10にランクインしたのは「建設」と「不動産」の2業種。3大メガバンクは「建設」を除く6業種でトップ10入り
  3. 売上規模別では、規模が小さい企業は信用金庫を、規模が大きくなるとメガバンクをメインバンクとする企業の割合が高くなる傾向に
  4. 地域別では、それぞれの地域に本店を有する金融機関、また、隣接する県や沿線に多くの店舗を置いている県外の金融機関も上位にランクイン

詳細は以下のPDFをご覧ください

20250124_埼玉県企業のメインバンク実態調査(2024年版)

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